RAVEN HardWare Specification
このページでは、RAVENのハードウェア詳細について説明します。
Table of Contents
特徴
- MCUにSTM32F767を採用( Cortex®-M7@216MHz, 2MB Flash, 512KB SRAM )
- SPI接続の64Mbitフラッシュ
- WLAN( 802.11 b/g/n )モジュール
- ユーザー制御可能なスイッチとLED
- DAPLinkに対応
- ドラッグアンドドロップ書き込み
- USB仮想シリアルポート
- CMSIS-DAP経由のデバッグおよび書き込み
- 4系統の多機能I/Oコネクタ
- 3.3V動作のセンサー、およびアクチュエーターが使用可能
- 各端子は複数の機能に対応( ADC/UART/I2C/PWM )
- 各ポート50mA迄の電源供給
一般仕様
- 外形サイズ
- 75mm x 35mm x 12mm( WxDxH )( 突起部を含まない )
- 定格
- 5V/2.5W( microUSB端子にて電源供給 )
- 質量
- 約22g
技術仕様
本体の定格および仕様について、以下の表を参考にしてください。
絶対最大定格
項目 | 記号 | Min | Max | 単位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
電源電圧 | VIN | -0.3 | 5.5 | V | - |
入出力電圧(PORT) | VIO | -0.3 | 7.0 | V | 電源ピンを除く |
入出力電圧(USB) | VUSBIO | -0.5 | 3.6 | V | VBUS=0V |
動作温度範囲 | Topr | -20 | 70 | deg.C | 結露なきこと |
推奨動作条件
項目 | 記号 | Min | Max | 単位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
動作電源電圧 | VIN | 3.0 | 5.25 | V | - |
使用温度範囲 | Ta | 0 | 40 | deg.C | 結露なきこと |
使用湿度範囲 | RH | 20 | 80 | % | - |
Portの電気的仕様
項目 | 記号 | Min | Max | 単位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
電源ピン出力電圧 | VO | 3.1 | 3.45 | V | TYP=3.3V |
電源ピン出力電流 | IO | - | 200 | mA | 4ポート合計 |
I/Oピンハイレベル出力電圧 | VOH | VO-0.4 | VO | V | IIO = -8mA |
I/Oピンローレベル出力電圧 | VOL | 0 | 0.4 | V | IIO = 8mA |
I/Oピンハイレベル入力電圧 | VIH | 0.7*VO | VO | V | - |
I/Oピンローレベル入力電圧 | VIL | 0 | 0.3*VO | V | - |
I/Oピン入力漏れ電流 | Ilkg | - | 3 | uA | 5V入力,PU/PD無効 |
Portについて
- I/Oコネクタは、フローでの設定により、複数の機能を割り付けることが可能です。
その為、ここではPortと定義します。 - Portは3.3V動作です。5V動作専用のセンサー/アクチュエータは使用できません。
- Portは、動作中の挿抜(ホットスワップ)に未対応です。電源を切断してから挿抜を行ってください。
- 各Portは定格50mA(4Port合計200mA迄)です。超えない様に注意してください。
- Port電源端子に、外部から電源供給を行わないでください。故障の原因となります。
- フローからセンサー/アクチュエータの電源制御はできません。(RAVENから常時電源供給されます。)
Port1-4の信号ピン(SIG1/2)は、MCUのピンから保護抵抗(33Ω)を経由して接続されています。
Portが有効の時は、ピンの機能、入出力、プルアップ/プルダウンはフローによって決定されます。 電源投入直後(内部ファームウェアによりフローが読み込まれる迄)は、すべてのポートが無効状態です。- PORT3/4
- ポートが無効の時は、入力で且つMCU内部の約40kΩにてプルダウンされます。
- PORT1/2
- ポートが無効の時は、入力で且つMCU内部の約40kΩにてプルアップされます。
- I2C動作時には、SCL/SDAラインが4.7kΩにてプルアップされます。
- PORT3/4
各Portは、フローから切り替えができる機能の制限が存在します。 以下資料を参考にしてください。
※資料にはPWM(TMR)およびUART機能が表示されていますが、現在の所未実装です。
内部機能ブロックについて
- メインMCU(STM32F767)を中心に、SPIFlash、WLANモジュール、MbedI/F(DAPLink)、Port、ユーザースイッチ、 ユーザーLEDが接続されています。
- SPIFlashはシステムで予約されており、現在の所フローからアクセスできません。
内部電源ブロックについて
- microUSBコネクタからの入力電圧を、昇降圧レギュレータにより3.3Vに変換し、内部回路およびPortに供給しています。
- 保護については、USBライン直後のポリスイッチおよび昇降圧レギュレータに搭載されている保護を使用しています。