エージェント実行環境とは
エージェント実行環境の概要
エージェント実行環境は、Node-REDのフローを実行する環境です。ユーザーが管理するRaspberry Piなどの環境にenebular-agentを稼働させることでエージェント実行環境を構築できます。
エージェント実行環境は、たとえばRaspberry Piなどにセンサーを取り付けてデータを収集する場合に、そのデータを収集するNode-REDフローを実行するために利用します。
enebular-agentが動作する環境については、動作環境をご確認ください。
エージェント実行環境の構築
エージェント実行環境構築の流れを以下に示します(詳細はエージェント実行環境の管理を参照ください)。
- enebular画面でエージェント実行環境を作成します(詳細)
- 作成したエージェント実行環境の設定タブに表示されたインストールコマンドをコピーし、enebular-agentをインストールしたいデバイスのターミナルに貼り付けて実行します(詳細)
- エージェント実行環境で動作させたいフローをデプロイします(詳細)
- エージェント実行環境に配置するファイルがある場合はそのファイルをデプロイします(詳細)
エージェント実行環境のモニタリング
エージェント実行環境とenebularの接続状態(エージェントステータス)、および、動作するフローのログをenebularの画面から確認できます。
フローステータスの変更
エージェント実行環境にデプロイしたフローを停止したり、実行したりできます(詳細)。
エージェント実行環境の構築し直し
たとえば、エージェント実行環境として構築したデバイスが故障した場合に、別のデバイスに環境を再構築できます。
エージェント実行環境の設定タブでインストールコマンド再作成
を実行すると、新しいインストールコマンドが表示されます(インストールコマンドの再作成を行うと、すでに構築した環境は利用不可になります)。
このコマンドを別のデバイスなどで実行することにより、再構築を実施できます(詳細)。
リモートメンテナンス
不具合の調査などを行うために、enebular-agentが稼働するOSにSSH接続してメンテナンスを行えます(詳細)。
利用制限
エージェント実行環境は、プロジェクトプランに応じた利用制限があります。
プロジェクト毎に作成できるエージェント実行環境数
プロジェクト内に、以下の上限を超えてエージェント実行環境を作成することはできません。
- エンタープライズプランのプロジェクトの場合: 制限なし(台数に応じた課金となります)
- トライアルプランのプロジェクトの場合: 2
- フリープランのプロジェクトの場合: 2
月当たりの利用上限
月間のエージェント実行環境の使用状況には、以下の上限があります。
エンタープライズ | トライアルおよびフリー | |
---|---|---|
ログサイズ | 1GB | 128MB |
送信メッセージ数 | 100000 | 10000 |
送信メッセージサイズ | 512MB | 64MB |
上限を超えた場合は、以下の通りエージェント実行環境の利用は制限されます。
- エージェント実行環境の設定を変更できません
- エージェント実行環境にフローをデプロイできません
- エージェント実行環境をモニタリングすることができません
- エージェント実行環境にデプロイされたフローの開始/停止を操作できません
- エージェント実行環境をリモートメンテナンスすることができません
- エージェント実行環境を削除できません
- クラウド実行環境とのメッセージのやり取りができません
制限されても、次の月の1日1時頃(UTC時間)に制限は解除されます。
この上限は、プラットフォームとしての上限値になります。お客様のご契約内容により、実際に使用可能なリソースの上限枠は異なります。
上限枠を超える利用がある場合はサポートまでご相談ください。
注意事項
- すでにenebular-agentがインストールされたデバイスに、あらたに別のインストールコマンドでenebular-agentをインストールした際の動作はサポート対象外です。すでにインストールされたenebular-agentをアンインストールしてから、enebular-agentのインストールを実施してください。
- enebular-agentが起動している状態で、対応するエージェント実行環境のインストールコマンドの再作成を実施しても、ログ送信し続けられることがあります。
- フローがデプロイ済みのエージェント実行環境の設定タブで
インストールコマンド再作成
を行い、そのインストールコマンドで別のデバイスにenebular-agentをインストールした場合、以前のデバイスでデプロイしていたフローはデプロイされた状態になります。ただし、プライベートノードはデプロイされないため、フローでプライベートノードが利用されている場合は、再度フローをデプロイする必要があります。 - エージェント実行環境にAIモデルはデプロイできません。